金沢防犯協会の会長を務める 鹿島 洋光さん 金沢区富岡東在住 63歳
地域の安全へ新陳代謝を
○…約30年務めた前会長から引き継ぎ、金沢防犯協会の会長に就いて約8カ月が経った。金沢区内でも特殊詐欺や自転車盗難などが相次ぐ状況に、「まずは電話でお金やカードの話が出たら詐欺だと疑い、自転車は施錠を心掛けてほしい」。区内から犯罪を1件でも減らすために、個人や金融機関、町内会など370以上の会員だけでなく、行政や民間企業とも力を合わせていく。
○…生まれ育った地元の金沢区は、「山も海もあっていい所」。現在は不動産業を営むが、サラリーマンとして金融機関のシステム開発に従事した41歳までは「地域との関わりがほとんどなかった」と振り返る。父親が警察関連団体に関わる縁で、約20年前に前会長から誘いを受けて金沢防犯協会へ入会。その他、父が務めたさまざまな役を引き継いだことで、地域とのつながりが徐々に増していった。今では町内会や神社総代会など地域での役職は数え切れず、忙しい日々を送る。
○…家族は妻と2人の息子、ミニチュアシュナウザーの愛犬・そらくん。今は朝晩の散歩が自らの役割だが、「飼い始める時は、休日には子どもたちが散歩に行くという話だったけど」と苦笑い。それでも愛犬と過ごすひと時は、忙しい中でリフレッシュできる貴重な時間となっている。
○…防犯を目指した活動を続けるだけでなく、今後も金沢区の安全・安心に貢献していくためには「会の新陳代謝が必要」と考える。自ら若い会員を積極的に勧誘するほか、今年1月からコミュニティラジオ「金沢シーサイドFM」で防犯情報などの発信も開始。「被害が減らないなら、新しいやり方を考えないと。若い人の発想も生かしたい」。知恵を絞りながら、地域の安全を支えていく。
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