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公開日:2024.08.22

京急電鉄
屏風浦駅前に交流拠点
子育て世代の集う場に

  • タイニーハウスの前に立つ同社の高辻さん、開設メンバーの高宮理紗さんと神保さん(左から)

 京浜急行電鉄株式会社(川俣幸宏社長)は8月14日、磯子区の屏風浦駅前に地域交流拠点「屏風浦つながるステーションB」を開設した。子育て世代の声をもとにできた拠点で、地域の集まりや趣味のサークル、リモートワークなどさまざまな活動に使用できる。

 同社の沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」の一環で、地域の人をつなぎ、屏風浦駅周辺を盛り上げる目的で開設された同拠点。開設に向けて2023年12月から、地域住民、事業者など約40人のメンバーが全9回の「手さぐりワークショップ 屏風浦駅前のソトを空想するカイギ」を通じ、準備を進めてきた。

 開設メンバーには子育て世代が多く、生花店、美容室を営む人から、アート教室や菓子の販売を行う人も。大田区で交流拠点として使われていた車輪が付いた稼働式の「タイニーハウス」を同社が所有する駅前の土地に移動させ、地域の拠点として新たに開設した。

誰でも自由に利用可能

 拠点は広さ約14平方メートルのタイニーハウスと、約11平方メートルのウッドデッキで構成される。7月に地域の子どもたちがタイニーハウスをペンキで塗装し、にぎやかな外観となった。

 タイニーハウスには、15人程度収容可能。電源やWi-Fiを備え、ハンドメイドの教室やミーティング、手作り商品の販売などに使用できる。ウッドデッキには水道があり、小規模なマルシェや屋外のイベントなどでの活用が想定される。

 開設に携わり、普段は自宅やオンラインで麹の教室を開催している磯子区岡村在住の神保静香さんは「近くに子育て世代が集まる場所があまりなかったので、開設できてよかった。さまざまな地域の方とコラボイベントができたら」と話す。

 開設日の8月14日と15日にはオープンイベントが行われた。拠点内では地元菓子店による販売や子ども向けの塗り絵ワークショップ、外のウッドデッキではゼリーすくいなどが行われ、通りがかった多くの人が立ち寄っていた。同社の高辻優介さんは「さまざまな目的に使える拠点。屏風浦駅前を盛り上げ、より多くの人に足を運んでいただけたら」と話した。

 年中無休で利用可能時間は午前9時から午後8時。同社の沿線情報サイト「上大岡newcal」HPで無料会員登録後、前日までに予約。利用人数を問わず1時間500円で利用できる。

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