若者のキャリア支援に取り組むNPO法人アスリード(本部/金沢区)が、9月から金沢区内でフリースクール「アスリードSAKURAスクール」を開校した。対象は小学4年から中学3年。学校へ行けずに悩む小中学生へ新たな居場所を提供しながら、同法人の特色であるキャリア教育も進める場としていく。
同法人はこれまで、中高生をメインに若者のキャリア支援事業を展開。多くの人の働く姿を記したキャリア教育支援誌『みらい百花』の製作・配布から、横浜市内を中心とした中学・高校での職業講話などに取り組んできた。
川崎市内の定時制高校では、「居場所カフェ」を約6年にわたって運営してきた実績がある。カフェは中途退学の予防や進路未決定者への支援が主な目的で、通っていた生徒の中には不登校だった人も多くいたという。「今学校へ行けていない若者へも支援の取り組みを広げたかった」と金沢区出身で同法人共同代表理事の武政祐さん。次のステップとして学校へ行けずに悩む若者への支援を行おうと、フリースクール開校に至った。
元教諭や学生ら協力
フリースクールは小学4年から中学3年までを対象とし、毎週月曜日の午前10時から午後4時まで開校する。場所は釜利谷東にある交流拠点「こずみのANNEX」を活用。生き抜く力(自己肯定感)を育む活動として自然体験や読書、ゲーム、キャリア教育など、各自の意思に沿ったプログラムで1日を過ごす。
運営には学生団体「せとさんち」のメンバーが協力するほか、元中学校校長が校長を務め、キャリアコンサルタントや臨床心理士などの専門知識を持つスタッフも携わる。フリースクールの事務局長を務める武政さんは「少人数で成長を見守る形。本人の気持ちを尊重しながら、皆が自分らしく過ごせる場になれば」と話している。
毎週月曜の開校日には随時見学や相談が可能で、1日無料体験も受け付けている。利用料などの詳細は、同法人のホームページやインスタグラムなどから。問い合わせは同法人【メール】info@aslead.org。
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