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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2025.06.05

金沢区美術協会の会長を務める
大滝 照平さん
金沢区能見台在住 84歳

楽しい人生は絵と共に

 ○…金沢区内約130人の絵の愛好家たちが集まる金沢区美術協会。会員向けの「協会展」や広く区民の作品を募る「公募展」など作品発表の場を設けながら、絵を通した交流を広げている。「仲間といて楽しい、会員の皆さんのプラスになれるような協会でありたい」。「Joyful Life 金美協会」を合言葉に、自身も絵や仲間との交流を楽しんでいる。

 ○…新潟県出身。「細かな作業が好き」で、新潟大学工学部を卒業後、(株)キヤノンへ入社。カメラの設計や開発管理に従事した。絵を始めたのは、退職後に水墨画の教室から。そこで知り合った知人の縁から同協会の設立と同時に入会。役員や事務局長を経て、2024年4月、4代目の会長に就任した。水墨画にとどまらず、水彩画やアクリル画にも挑戦し、今でも作品を描き続ける。「絵を描いている時は、楽しみより悩みの方が多い。それでも他の人に見てもらって褒められたりすると、描いてよかったと思える」

 ○…約50年前に妻や子どもたちと金沢区並木で暮らすようになり、20年ほど前から能見台へ移った。かつては「並木ソフトボールクラブ」で汗を流すなど、現役時代から地域でも活動。ゴルフや社交ダンスも趣味とするほか、「KMD金沢マジック同好会」でも会長を務めてショーを披露することも。「マジックも絵と同じ。見て楽しみ、やってみたくなって、できるようになると見せたくなる」と目を細める。

 ○…会の未来を考えて会長就任以来、インターネット上での情報発信を中心とする「ネット会員制度」の導入など運営体制の刷新を進めてきた。徐々に新たな会員も増え、少しずつ手応えも感じている。「協会の活動が、より豊かな人生につながれば」

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