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金沢区・磯子区 社会

公開日:2025.08.14

横浜こどもホスピス
「いまある人生楽しんで」
利用者が体験談語る

  • 教師たちに話をする原さん

 横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」=金沢区六浦東=で7月29日、横浜市内の小・中学校の教師を対象にしたワークショップが開催された。同所は昨年、冊子「こどもホスピスってなぁに?」を作成。イラストは六浦中学校美術・イラスト部が協力。昨年末に金沢区内の小学校に約9300冊を配布した。

 小冊子の活用方法などを検討するためにワークショップを開催し、今回で2回目。この日は、13人の教師が、施設を見学した後、町田市在住で同所を利用している原チカさん(18)と母・孝美さんが話をした。

 重度の先天性心疾患のチカさんは同所を、「悩んだり生きづらさ、病気の辛さを家族や病院の先生たち以外で話せる場所」と話し、念願の「オールナイト」をした時のことを「この時間は特別で、その特別な時間を与えてくれるのがこの場所。皆さんもいまある人生を楽しんでください」などと話した。

 代表理事の田川尚登さんは「大人の理解者を増やすとともに、子どもの時からホスピスを知ってもらえればと小冊子を作成した。子どもたちにとっても、誇りに思ってもらえる施設を目指したい」と話していた。

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