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公開日:2025.09.18
市政報告㉓
耳で聴くハザードマップが実現
公明党横浜市会議員 たけだ勝久
視覚障がい者がハザードマップに記載された災害リスク情報を得やすくなるよう、スマートフォンなどの端末から音声で同マップの記載内容を読み上げる「耳で聴くハザードマップ」が、8月から横浜市で導入されました。
これは利用者が所有する端末のGPS(衛星利用測位システム)機能と連携させることで、現在地の住所を読み上げ、例えば「この場所は最悪の場合、洪水による浸水が発生して、その深さが0・5メートルから3メートルになることが想定されています」などと音声で説明を聴くことができます。洪水のほか、内水氾濫や高潮、土砂災害、津波の予測情報も得ることができます。
公明党市議団はこれまで、視覚障がい者が利用可能なハザードマップの提供を検討するよう、横浜市へ要望してまいりました。2024年9月の定例会で、視覚障がい者がハザードマップを目で見て確認することが難しい実情を踏まえ、横浜市が水道の使用量に関するお知らせに音声コードを添付していることを挙げ、「さまざまな技術を駆使し、誰一人取り残さない防災情報の周知を」と質しました。山中市長は「視覚障がい者に伝わる防災情報の提供について検討する」と答弁し、このたび実現となりました。
アプリで利用は無料
無料音声読み上げアプリ「Uni―Voice Blind(ユニボイスブラインド)」を、スマートフォン等にインストールすることで利用が可能です。災害リスク情報に加えて、災害時には現在発生している警報、注意報、避難情報等の読み上げ、避難所開設情報の読み上げも行われます。視覚に障がいがある方や文字が見えづらい高齢者の方々が、普段からよく行く場所の災害リスク情報を事前に把握でき、災害時にいち早く情報を得ることで、迅速で安全な避難行動につながることを期待します。
さらに今後、読み上げを多言語対応とすることで、日本語が読めない在住外国人への情報提供にも活用できるのでは、と考えます。
たけだ勝久
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