磯子区少年野球連盟(学童部)の新しい会長に就任した 須田 幸雄さん 杉田在住 68歳
半世紀の伝統を次の世代へ
○…野球を通じた青少年の健全育成などに取り組み、52年という長い歴史を持つ区少年野球連盟(学童部)。その新しい会長職に就いた。「伝統ある組織を守り、次の世代へと繋いでいく。その橋渡しをしていくのが私の役目だと思う。審判団をはじめ、大会は多くの方のボランティア精神で成り立っている。そういった人たちに敬意を表しながら、活動していくことが大切だ」。4年生以下に限定した新しい大会の実施計画など、手振りを交えながら語る姿からは、運営への熱い想いが伝わってくる。
○…少年野球との関わりは37年前に遡る。当時、まだ田畑の広がっていた家の近所で長男とキャッチボールしていたところ、近所の子どもたちから野球を教えてほしいと声をかけられた。「その流れで少年野球チーム”梅林杉田”を作ることになりまして。あの頃は、予算もなかったから、ユニフォームの胸部分はマジックで”梅林”と書いていましたよ」と懐かしそうに振り返る。当時選手だった小学生も父親となり、今ではその子どもたちが、父親と同じユニフォームに袖を通す。「もちろん、今はチーム名もちゃんと刺繍で入っていますけどね」といたずらっぽく笑う
○…生まれも育ちも磯子区。小さい頃は、勉強嫌いでいたずら小僧だった。子どものときから野球好きで、中学、高校、そして就職先である東芝でも続けた。15年前、電子部品の製造を行う会社を設立し、独立。社長業と監督業、2足のわらじを履く。「今でも、ノックは若いコーチには負けないですよ」と、豪快な笑顔を見せる。
○…長男、長女は独立し、現在は妻と2人暮らし。時間のあるときは、盆栽や植木といった庭いじりを楽しむ。「経営者というのは常に孤独。植物と向き合っていると、全てを忘れてスイッチの切り替えができるんですよ」。自然からの力を充電しつつ、3足目のわらじに臨んでいく。
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