上笹下地域ケアプラザの所長として、地域の介護福祉向上に取り組む 浅沼 景子さん 区内在住 54歳
地域に入り、耳を傾ける
○…昨年4月に開所した上笹下地域ケアプラザ。その2代目所長に今年1月就任した。「この地域は縦長で、公共交通機関が不便なところも多い。だからこそ、ただケアプラに来てもらうのを待つだけじゃなく、私たちが積極的に地域の会合にお邪魔して、地域の方々の声やニーズに耳を傾けることが重要なんです」。膨大な事務仕事量に日々悪戦苦闘しながらも、その目はしっかりと地域福祉や利用者に向けられている。
○…ヘルパーの資格を取ったのは、2人の子どもが小学校高学年のころ。「何かしたいな、自分にできることはないかなと考えるようになったんです」。介護福祉の仕事を始めると、その奥深さにどんどんのめり込むように。ケアマネージャーとして市内のケアプラザに勤めていたとき、開所に向けた上笹下の求人募集を知る。「自分の住んでいる地域のために何かできればと思って、応募しました」と振り返る。ケアマネージャーの管理職として開所前の準備から携わり、地域福祉に取り組んできた。
○…横須賀出身。3人兄弟の末っ子ということもあり、自由奔放な環境で育ったという。地元の中学高校を卒業後、親の反対を押し切って被服系の大学へ。「当時はまだやりたいことが見つけられなくて、華やかな世界とおしゃれへの憧れで決めました」と、肩をすくめる。衣服関係の企業に5年間勤め、結婚を期に退職。2人の子どもを育てながら、地域でのボランティア活動などに参加していたが、当時は、自分には福祉の仕事は全く不向きと思っていたという。「今、自分がその仕事をしていることにびっくりです」と、懐かしそうに眼を細める。
○…現在、長男は独立し、夫、長女と3人暮らし。趣味は友人との観劇や演劇セミナーへの参加だが、「今は、なかなか時間がないですね」と苦笑い。座右の銘は「なるようになるさ」。その言葉どおり、自然体で新たな重責に取り組む。
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