横浜磯子ライオンズクラブの新会長として地域奉仕活動に取り組む 田淵 文雄さん 杉田勤務 72歳
”笑顔で活動”めざす
○…盲導犬の育成募金活動や磯子ホームでの支援など、46年にわたり、地域での奉仕活動を続けている横浜磯子ライオンズクラブ。その新会長に7月1日、就任した。「先輩たちが積み重ねてきたアクティビティを中心に、奉仕活動をより強化していきたい。また、活動を継続していくためにも、みなさんが笑顔で楽しめるような心持ちで活動に取り組める雰囲気を作っていきたい」。36人の仲間とともに、新たな1年へと踏み出していく。
○…クラブへの入会は6年前。仕事で付き合いのある先輩に誘われたのがきっかけだった。「それまでは奉仕活動というものをしたことがなく、どんな団体なのかも分かっていませんでした」と、苦笑い。しかし、いざ参加してみると、会員たちの真剣に取り組む姿勢に、決意を新たにしたという。「活動もだんだん楽しくなってきて、とても勉強になる。ほかの皆さんとの交流も楽しい」。微笑みながら、これまでの活動を振り返る。
○…東京・蒲田出身。5人兄弟の3番目。空襲で一面焼け野原が広がるなか、食べるにも苦労した。「勉強よりも食うのが先という時代だった」と目を細める。小学1年のとき、家族で横浜へと移り、小中学校、高校時代を過ごした。卒業後、20歳の時に現在の会社・田淵商事を杉田で設立。ガスや給湯器、太陽光パネルの販売のほか、都内でフランチャイズの外食店を複数展開する。50年以上にわたって杉田の街の変遷を見てきたが、「昔はかなり活気があった。今は横浜や上大岡に人が流れてしまった」と、少し寂しそうにつぶやく。
○…現在は、金沢区釜利谷在住。休みの日には家の近くの畑で、自然と向き合うのが10年前からの日課。「元々は妻が始めたんだ。それの手伝いだよ」と照れ笑い。また、夫婦でハイキングにもよく出かけるという。座右の銘は”チャレンジ”。その言葉通り、1年にわたる会長の責務に挑む。
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