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磯子区版 公開:2013年11月14日 エリアトップへ

人権擁護の功績から藍綬褒章を受章した 嶋田 昌子さん 中区在住 73歳

公開:2013年11月14日

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大切と思ったらトコトン

 ○…「えっ、なぜ私が」。褒賞の一報に驚いたのが正直なところ。受章した藍綬褒章は、社会の利益に寄与し、功績が顕著な人を対象とする。人権擁護委員を務めて22年、市内86人の同委員からは、唯一の受章となった。人権擁護委員は、法務大臣委嘱の民間ボランティア。行政機関の窓口などで相談に応じている。

 ○…昨今、女性や子どもに関する人権侵害は深刻だという。「相談される方は、悩みや問題を自分で抱えきれなくなった状態。その問題を整理し、何が問題なのかを示す手助けをしています」。その上で、「あくまでも解決するのは本人です」と断じた。相談を受ける側として心がけるべきことは「まずは聞く耳を持つこと」。また社会状況などの変化に「日頃からアンテナをしっかり張っておかないと」と指摘する。

 ○…本牧生まれの本牧育ち。祖父、父は医者として横浜の地域医療に貢献してきた。自身は大学で助手をしていたが、結婚し出産を機に子育てに専念。その後、県立高校の非常勤講師(国語)なども務めた。子育てをする中で、横浜には図書館が少ないことに気づく。仕事をしながらも、地域では「家庭文庫」の活動をはじめた。その活動の輪がどんどんと広がり、横浜の歴史を学習する市民グループへと派生していった。「そもそも横浜出身の人が少ない。横浜在住なのだから、もっと横浜のことを知って欲しい」と、立ち上げたのが横浜シティガイド協会。今年で創立20年を迎え、会員は100人を超す。

 ○…大森貝塚の発見で知られるモースの手紙や日記をまとめた一冊『日本その日その日』。横浜の記述も多く愛読書の一つという。「これほど子どもを大切にしてくれる国はないという記述があります。当時は日本も幸福度は高かったのよ」と、今日の社会的弱者を取り巻く環境悪化を危惧する。「いかに子ども、女性、障害者に優しくできるか」。その眼差しは温かい。

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