新杉田駅、洋光台駅など4駅の駅長を務める 辻内 敏眞さん 都内在住 42歳
おもてなしの達成感原点に
○…新杉田から本郷台まで4駅の駅長に就任して半年。朝のラッシュ時、改札の前で爽やかに挨拶をするのが日課だ。「根岸線沿線は駅とともにまちが成長した印象。駅LOVEな人が多い」と白い歯が覗く。
○…大学卒業後、JR東日本に就職し、最初に赴任したのは秋田。普段は長閑な駅も東北三大祭りの一つ「竿燈まつり」時は全国から人が押し寄せた。コインロッカーが埋まり、手荷物のやり場に困っている人たちのため、新人ながら上司に手荷物の預かりサービスを提案。駅長室を占拠するほど大量の荷物を預かり、利用者からたくさんの感謝の言葉と収益を得た。当日不在にしていた駅長からは「後で怒られた」と苦笑いするが、「達成感があった。これが原点になったと思う」。今は自らが上司の立場として若手の提案を受け入れ、達成感を伝えている。
○…出身は茅ヶ崎。中高時代は吹奏楽部でチューバを担当、大学時代は合唱にのめり込んだ。「歌っている時は真っ白になれるのがいい」と笑顔。現在も秋田赴任時に出会った仲間と結成したアカペラグループの一員として年に数回ステージに立つが、十数年の歳月を経てメンバー6人の所在地は北は秋田、南は広島までバラバラに。そのため、練習時は活動拠点にしている仙台まで出向く。「歌う姿を見てもらって音楽は楽しい、自分もやりたいと思ってもらえれば」フットワークの軽さと熱い思いが活動の原動力だ。
○…3食しっかり食べながらも米やパン、麺類などの炭水化物を控える方法で1年間で15kgの減量に成功した。「実は駅長に就任後から停滞していて」と、目標とする体重まではまだ届いていないが、すでに見た目の印象は1年前とはガラリと異なっている。勤続20年を目前に、初の地元神奈川での勤務。「基本をおろそかにせず、安心して利用してもらえるよう、安全で安定した輸送に努めたい」言葉に力を込めた。
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