神奈川県警拳銃射撃競技会の女性警察官個人の部で優勝した 鈴木 夏美さん 磯子署勤務 22歳
何事にも本気で全力投球
○…昨年12月に行われた県警拳銃射撃競技会。女性警察官個人の部で優勝を果たした。「職場の先輩や上司から、『優勝してこい』と冗談半分で送り出されたのですが、まさか本当になるとは思ってもいませんでした」。今でも信じられないという表情で、そう語る。警察学校を卒業し、昨年1月から磯子署に配属。自身初の大会出場だった。学校では、射撃の成績が良かったわけではないが「署の監督やコーチのアドバイスをいただいてから良くなりました」と笑顔を見せる。
○…福島県会津出身。「人の役に立ちたい」と、専門学校で公務員試験の勉強をしていたが、3年前の大震災が今の道へと進むきっかけになった。「全国からたくさんの警察官が、福島に応援に来てくださった。その様子をみて」と振り返る。現在は洋光台交番で、地域の安全を守る日々。「もともと学校が好きで、子どもが好きなので、将来は生活安全課の少年係で、犯罪抑止をサポートしたい」。照れ笑いを見せながらも、将来へと思いをはせる。
○…両親が共働きだったこともあり、「おじいちゃん、おばあちゃん子でしたね」と、ほほを緩める。大人しく引っ込み思案だった少女は、中学校で大きく変わることに。「うちの学校ではディベート大会があるんですが、そこで自分の意見をしっかり発言している人がいて。その人がディベート部で、ソフトテニス部と陸上部に入っていたんですが、さらに入部しました」。顧問の指導の甲斐もあり、全国大会出場も果たした。
○…最近のブームは、始めたばかりのフラワーアレンジメント。「あまりに趣味のない私を心配して、上司が紹介してくれたんです」と苦笑い。先輩とルームシェアしていた寮が取り壊されることとなり、引っ越しした別の寮では一人暮らしに。「家の中の物を揃えるのが楽しい」。好きな言葉「本気でやらないから恥ずかしい」の言葉通り、何事にも全力投球真っ最中だ。
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