横浜防災ライセンス・磯子の会長として防災資機材の取り扱い方法の啓発を図る 小林 四郎さん 岡村在住 77歳
減災行動広めたい
○…発災時に地域防災拠点に備蓄されている防災資機材を使い救助作業にあたる「横浜防災ライセンス・磯子」の会長。今月から各拠点で行われる訓練では、地域住民にレスキュージャッキや簡易トイレなどの取り扱い方法を啓発していく。「災害はいつ発生するかわからない。日頃から意識を高く持つことで、発災時の被害を最小限に抑えることができる」と、防災訓練への参加を呼びかける。
○…金沢区出身で結婚を機に磯子へ。義兄の勧めで30歳を前に消防団に入団したことが防災に関わるきっかけに。専門的な知識を得たいと、消防設備士の資格を所得。火災報知器やスプリンクラーの設置など防災機器を扱う会社を岡村に設立した。防災活動の中で忘れられない出来事が約20年前の阪神淡路大震災。「被災地では特にトイレに困っている人が多かった」。知識や経験を横浜の防災に活かそうと、2007年設立の「横浜防災ライセンス・磯子」の立ち上げに関わった。
○…「趣味が多いんですよ」。中学、高校では吹奏楽部に所属しながら、空手を習うなどアクティブな一面をみせる。26歳で二段を取り、現在も時間がある時は道場で稽古に勤しみ「5ミリくらいの板だったら割れるかな」と笑顔で話す。10年前から切り絵にも挑戦し「細かい作業をすることで心が落ち着く」と、これまでに作った作品は400以上。地区センターで作品展を開いたこともあった。最近では市民吹奏楽団に所属しケアプラザなどでクラリネットを演奏。地域活動にも力を入れている。
○…2006年に防災ライセンスの資格を取り、12年に取扱指導員となった。「資格所得者を増やしたい」と今後に目をむける。一昨年から根岸中の生徒に授業を行い、資機材使用方法の啓発も行う。「一人でも多くの人が救助・生活資機材を使えるようになることが減災につながる」との思いから、これからも磯子の防災に取り組んでいく。
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