一度に税を学ぶ人数でギネス世界記録に挑戦するイベントが横浜7法人会青年部会の主催で1月17日に磯子公会堂で行われ、小中学生ら受講生503人が公式に世界記録として認定された。
法人会は税制に関する提言活動や税知識の普及などに取り組んでいる団体で、子どもを対象とした租税教室にも力を入れている。今回は南区・港南区・磯子区・金沢区の会員で構成する(公社)横浜南法人会青年部会(江塚潔部会長)が世界記録への挑戦を企画し、主管の立場で実施した。
教室は約30分。税金の種類や役割、使い道などを江塚部会長が講師役となって説明。学校建設にも税金が使われていることなど子どもに分かりやすく解説したほか、「税金はみんなのための社会共通の費用を賄うためにある。大人になった時に税金を自分の意志で払える大人に、税金の使い道について考えを持つ大人になって」とメッセージも伝えていた。参加者の5%が居眠りやおしゃべり、携帯電話をいじるなどした場合は失格となる厳しいルールだったが、子どもたちは集中して話を聞いていた。
教室終了後、ギネス世界記録公式認定員のマクミラン舞さんが世界記録達成を報告すると、会場は一斉に大きな拍手に包まれた。代表して認定証を受け取った市立高舟台小学校(金沢区)6年生の長澤美怜さんは「今まで税金はあんまり必要ないかなと思っていたけど、今日勉強して税金の大切さを学びました」と感想を述べた。同じく同小6年生の武政皇輝君は「人生の中でギネス世界記録に挑戦できるなんて思ってなかった。達成できてよかった」と笑顔で話していた。
「この記録を抜いて」
記録挑戦を終え、江塚部会長は子どもの思い出づくりになったことに触れながら、「世界記録を達成できたが、ぜひ、全国で同じ挑戦をしてもらい、この記録を抜いてほしい。それが、租税教室により多くの子どもが参加してもらうきっかけになる」と思いを語った。
一方、実行委員長として準備に奔走した岩谷憲和さんは参加者や関係者に感謝を述べたほか、「一般の方に租税教室という法人会の活動を知ってもらう機会になった」と話した。また、開催に協力した横浜南税務署の熊澤幸弘署長は「租税教室を広げる取り組みを南法人会青年部会が先陣を切って行ったことが素晴らしい」と感謝を述べていた。
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