台風24号による塩害が横浜市内でも広がっている。栄区の本郷台駅周辺のイチョウ並木は台風が過ぎ去った後から緑の葉が急に茶色くなり、紅葉シーズンを前に葉を落としている。
「悲しい。素晴らしい並木なのに黄葉が見られない。写真を撮るのに今年はカメラを向けられない」と話すのは本郷台駅前で生花店を営む田鹿由美子さん。「イチョウは丈夫だから、復活してまた芽が出てくることを楽しみにしている」という。
また、栄区庄戸で庭木を楽しむオープンガーデンを開催している岩竹幸子さんは「こんなひどい被害は初めて。落葉が早く、今年は早めにバラの剪定を行った」と話す。
横浜市内の公園管理に携わり、樹木の治療などを行う「かのこ環境プロデュース株式会社」の神保賢一路社長は「塩害は市内の広範囲に広がっている。栄区は海からも近く、特に南側の斜面への影響が大きい。落葉樹のほか、バラなどの花壇の花が枯れるケースが多い。今年は立派な紅葉は期待できないだろう」と話す。
街路樹の維持管理を行う栄土木事務所では「状況は把握しており、塩害の可能性があるとみている。今後、生育の経過を観察しいく」としている。
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