コロナ禍が猛威をふるうなか外出がままならなくなり、「夢旅」どころではなくなると、テレワークには無縁の昭和世代はインターネットやスマホより毎朝届く新聞(これも考えてみれば大変なこと)がとても新鮮に思える。
どの新聞にもある『歌壇・俳壇』欄。普段は読み飛ばすことが多いが、この時ばかりはしっかり全歌句に目を通す。コロナづくしの作品が多い中で「植物で最長の名はリュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」(馬場あき子選)が目にとまった。読者には「竜宮の乙姫の元結いの切り外し」と表記した方が分かりやすいだろうが、要は花形が乙姫様の髪型に似ていると言うもので、長大語の一つである。
名前では落語の『寿限無』が有名だが、世界には驚く名が無数にある。お時間のある方はネットで「長大語」を検索してみるといい。あるわ、アルワ!
長大語と言えば1984年の記載がある自作の『雑学ノート』。スピーチのネタ本であるが、その冒頭が「英語の長大語incomprehensibility=不可解」。禅を海外に紹介したことで知られる仏教学者の鈴木大拙の一文からとある―鈴木大拙は英語教師でもあった―。長大語も記録更新されていくようだ。
さてここで問題です。リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシは別名何と言うでしょう?【ヒント】私は海藻ではなく海草です。正解をFAX(045・892・1200)でお寄せ下さい。本欄の感想なども書き添えていただければ。抽選で5名の方に「美濃天然水(2L×9本)」をプレゼント。
文=関口正俊
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