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港南区・栄区 文化

公開日:2020.12.03

港南区
「好きなものに時間を」
藪内さんが講演会

 港南区役所で11月28日、動物画家・薮内正幸氏の長男で薮内正幸美術館(山梨県北杜市)の館長を務める藪内竜太さんの講演会「好きこそものの上手なれ」が開かれ、約60人が参加した。

 読書活動推進を目的に港南区役所と港南図書館の協力で実現したもの。藪内さんは「しっぽのはたらき」「どうぶつのおやこ」などの絵本や、教科書などの挿絵で知られる父・正幸氏の生い立ちから動物画家になるまで、また作品作りに取り組んでいた様子などを振り返った。

画家としての天才でなく

 正幸氏は独学で絵の技術を磨き、また写真などの資料がなくても精巧な絵を描けたことから天才との評価を受ける事も少なくないという。だが藪内さんは、正幸氏が子どもの頃から近くの動物園に通い、高校時代まで絵を描き続けて過ごしたことを紹介し、「画家として天才だったわけではなく、時間を費やしてものすごい量の絵を描いてきたことが大きい。その意味で天才的に動物が好きだったとはいえるかもしれない」と語った。また「すぐに結果を求められる今の時代だからこそ、好きなものに時間をかける大切さを子どもたちに伝えたい」と話した。

 この日はあわせて貴重な原画や著書の展示も行われ、参加者は興味深そうに作品の細部にまで見入っていた。

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