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港南区・栄区版 公開:2025年3月13日 エリアトップへ

栄区在住 藤井さん 「大槌の海に魅せられて」 名産品販売続ける

社会

公開:2025年3月13日

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「おばちゃんくらぶ」の旗を持つ藤井さん
「おばちゃんくらぶ」の旗を持つ藤井さん

 「友達を作る――。ただそれだけのことが支援になる」。そんな活動を行っているのが「大槌を応援する会」の藤井照子さん(76)だ。港南台タウンカフェやイベントで岩手県大槌町の名産品を販売している。

  ◇  ◇  ◇

 藤井さんを中心とした約10人から成る「大槌を応援する会」。主な活動は名産品である海藻、昆布、ふのりなどをフリーマーケットなどで販売すること。大槌の市民団体「おおつちおばちゃんくらぶ」に商品の購入を依頼し、買い取る形で仕入れている。

 藤井さんと大槌の関係は2012年に大槌の団体が港南台フリマにブースを出したことに始まる。以前からフリマに参加していた藤井さんはこの時の縁で翌年、初めて大槌を訪問。その後「応援する会」を設立し、フリマでの名産品販売を始めた。

 藤井さんの原動力は船で大槌湾に出た経験。「海がキラキラしていた」。岡山の山間部出身で海への憧れを持っていたことも、海を魅力的に感じさせた。「海は津波を引き起こすが、同時に豊富な海産物ももたらす。この海の魅力を知ってもらいたい」。現在では「第二の故郷」というほど思い入れが深まっている。

「自己満足ではないか?」

 ただ、藤井さんの活動は大きな金額を動かすものではない。「自己満足なんじゃないか」と思うこともあるという。それでも続けるのは「おばちゃんくらぶ」が「友達」だからだ。「信頼関係ができ、会話するうちに元気になってきているのを感じる」とコミュニケーションが復興の基礎にあることを実感を持って語った。「集まり、しゃべることが人を元気づける」。経済活動だけでなく、「人のつながり」も大切な支援だ。

「デコ鮭」でも支援

 また、16年頃からは「デコ鮭」にも携わっている。この取り組みは「おばちゃんくらぶ」が無地の布に綿を詰めた「白い鮭」を作り、購入した全国の人がデコレーションし「デコ鮭」として返送。「くらぶ」が再度販売するもの。鮭が川に帰るように、人の気持ちが「デコ鮭」と共に帰るとの思いが含まれている。「応援する会」はデコレーションに加え、販売も担当。これまで数百匹を扱った。「今後は大槌の食品を使った料理教室もやりたい」と藤井さん。「一年一年続けてきた」と話す通り、少しずつつながりを深める。

藤井さん(前列右から2番目)と「くらぶ」のメンバー
藤井さん(前列右から2番目)と「くらぶ」のメンバー
デコ鮭
デコ鮭

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