戻る

緑区 人物風土記

公開日:2026.01.01

昨年7月に行われた名古屋場所で約2年半ぶりに十両に復帰した
荒篤山 太郎さん(本名:寺井 ジャスパーケネス)
十日市場中学校出身 31歳

十両復帰で決意新たに

 ○…地元からの声援を胸に大相撲の世界で戦う力士。しばらく関取の座を取り戻せずにいたが、昨年7月の名古屋場所で約2年半ぶりに見事十両復帰を果たした。「すぐに戻りたかったが時間がかかってしまった。何度も心が折れかけたが辞めなくてよかった」。苦しい時期を乗り越えた顔は悩みや不安が晴れ清々しい。新年は両国国技館で行われる一月場所で土俵に上がる。体重170kg超の大きな体格を生かした攻めの相撲が観戦者を魅了する。

 ○…フィリピンで生まれ、12歳で来日した。十日市場中学校に通い始めたときは、「はい」「いいえ」「分からない」くらいしか知っている日本語がなかったという。言葉のビハインドを感じない世界として、父親の勧めで相撲部屋の門を叩いた。

 ○…見学に訪れたのは荒汐部屋。当時を振り返り「相撲を知らない人が稽古を見てやりたいとは思わないでしょ。絶対に」と始めは厳しい勝負の世界を目の当たりにして入門に消極的だった。しかし荒汐部屋に泊まり力士と同じ生活を体験するうちに、それらを上回る楽しさや居心地の良さを感じた。「厳しい稽古の後に楽しい時間が待っているならやってみよう」と入門を決めた。同じ部屋の力士は兄弟でありライバル。切磋琢磨して高みを目指してきた。

 ○…結婚して2人の子どもがいる。家族は福岡在住なので、会えるのは年6回の本場所が終わったあとの1週間の休暇期間。「家族との少ない時間を大切にしている」と穏やかな横顔をのぞかせる。稽古後の朝食以外は食事は自由。「自炊と言っても温めるだけ」。妻や実家にいる母、「たまには親父」から送られる調理済みの食事で次の戦いに向けて英気を養う。「本当にありがたい」

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

緑区 人物風土記の新着記事

緑区 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS