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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2025.05.15

ムード歌謡歌手として活動20年を迎えた
浜 ゆたかさん(本名 湯山豊彦さん)
栄区小菅ケ谷在住 69歳

横浜豊かに「浜ゆたか」

 ○…深みのある低音の響きで、男女の心の機微を歌いあげるムード歌謡。「声質に合う」と考え主戦場に選んだ。「私のファンはほとんどが高齢者。ファンの皆さんを元気づけたいという思いがある」。また、現在は有志のバックダンサーチーム「オバサンバーズ」が踊る楽曲「ハマサンバ」を携え市内で公演。「ダンサーがいると会場の盛り上がりが違う」と満足気だ。

 ○…神奈川区出身。加山雄三に憧れ、目指したのは運動も音楽も演技もできる「芸能人」だ。中学までに野球、剣道、体操をやり、趣味でギター。高校では演劇部を立ち上げた。大学進学後も演劇サークルに入り、ついに劇団のオーディションにも合格。夢の芸能界への切符をつかんだ。ところが、「親から反対された。『大学を出て就く仕事ではない』との風潮もあった」と一般企業に就職。営業職で20年を過ごすことになる。

 ○…転機は40代半ば。会社から早期退職を促されたことで居場所がなくなりつつあると感じ「残りの人生、好きなことをやろう」と吹っ切れた。そこで首をもたげたのが大卒後に芸能の道をあきらめた「不完全燃焼」な思い。「接待のカラオケスナックでよく歌わされた。歌には自信があった」と事務所オーディションに参加し合格。2005年に歌手デビューした。

 ○…芸名の「浜ゆたか」は横浜を豊かにしたいとの思いから。会社員時代に日本各地に住んだが「やっぱり住むなら横浜」と地元愛は熱い。そして生まれた「ハマサンバ」。注目を集めテレビ出演の予定もある。「誰もが歌って踊る曲になったらこれ以上のことはない。目標は園芸博で歌うこと」。応援してくれる「オバサンバーズ」の思いも胸に野望は広がる。

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