「こっちのお弁当、オレンジが抜けてるわよ」「蓋をする輪ゴムあるかしら」――。
東永谷地域ケアプラザの調理室は、毎週水曜日になると戦場と化す。それは配食サービスボランティアてまり(永江高志代表・80)のメンバーが、65歳以上の高齢者等を対象に60個の手作り弁当を作っているから。
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てまりは、同地域ケアプラザの地域交流事業の一環として、1999年3月に設立。今年度で27年目を迎え、調理部門と事務・配達部門のメンバー併せて38人が活動している。一人暮らしの高齢者や高齢者世帯、障がいのある人らを対象に、毎週1回水曜日に手作り弁当(昼食)を500円で提供するだけでなく、配達時の会話を通じた見守りをすることが目的。
配食日は毎週水曜日の午前11時から12時頃。配達地域は東永谷1〜3丁目、大久保1〜3丁目、最戸1〜3丁目、最戸1、2丁目が主。
副代表の清水正男さん(76)は「過去には利用者さまが死亡しているケースもあり、関係機関に連絡をすることもあった」と配食を通じた安否確認で連携が取れたこともあるという。
利用者、ボラ共に減
2024年度の利用登録者数は53人でボランティア数は40人。配食回数は50回で総配食数は2785食という数字だった。しかし、過去には利用登録者が90人以上、ボランティアも50人以上いた時と比べると、利用者、ボランティアは共に減少傾向にある。
さらに、設立から27年を迎え、メンバーの高齢化も課題の一つだ。そこで、カラーで見やすいPR用のチラシを作成。永江代表は「地域で社会貢献できるように続けていきたい。若い人にも参加してもらえれば」と新たなボランティアメンバーを募集している。
手書きの便りを同封
14日、同ケアプラザでは60食の弁当をボランティアメンバーが手作りで仕込んだ。弁当と併せて、季節の花や利用者の体調を気遣った手書きの便りを添えて、配達班が4コースに分かれて東永谷近辺に『温もり弁当』を届けた。弁当の配食希望やボランティアについては【携帯電話】070・6670・6013(担当・清水さん)へ。
![]() 手書きの便りを同封
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![]() 5月14日の弁当の中身
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