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港南区・栄区 社会

公開日:2025.06.05

栄消防署・消防団
林野火災に備え訓練
新配備の器具も活用

  • 森に向けての放水

  • アプリケーターノズルを使う団員

 2月に岩手県大船渡市で発生した大規模林野火災をうけ栄消防署と栄消防団は5月31日、林野火災に対応するための訓練を資源循環局栄事務所で実施した。

 訓練には栄消防署員に加え、消防団員約20人も参加。まず、大船渡市の現場に派遣された上郷出張所の井出雄己消防士長が自身の体験を語り、林野火災が通常の消火活動と異なることを伝えた。その後、署員、団員が放水訓練を実施。森に向かいはしご車と地上から水をかけた。

地中で燃焼続く

 井出消防士長が語った林野火災の特徴は「消火したように見えても木の根が燃焼を続けているなど、地中に見えない炎が残る」こと。そこで訓練には3月に栄署に配備されたばかりのアプリケーターノズルも登場した。これは広範囲に水を撒いたり、地中に突き刺したりすることで、表面にない火の消火に利用できる器具。消防団員がこれを扱うのは初めてで、操作方法の確認を行った。

 また、水源のない山中での活動を想定し水をリュックサックのように背負う「背負い式水嚢」の扱い方についても検討がなされた。

 終了後、梅田篤史副署長は「こうした訓練は継続が重要」とコメント。また、消防団第4分団の長瀬忠司分団長は「このエリアでは以前に林野火災が発生した。林野火災は広範囲になるため消防団も前線で消火活動を行う可能性があり、訓練は意識向上になった」と成果を語った。

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