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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2025.07.10

絵本読み聞かせボランティアグループ「金色ポケット」の代表を務める
荒川 佳美さん
港南台在勤

本にワクワク感を

 ○…金色ポケット結成以前にも、磯子区で絵本の読み聞かせボランティアをやっており、活動歴は四半世紀。本業としては2017年に(一社)ライフスキル発達支援協会を立ち上げ、放課後等デイサービスの運営にあたる。活動のモットーは「その子らしく幸せに」。支援が必要な子どもでも、できないことを否定せず、個性を認める育て方を提唱している。

 ○…中学生の時から現在まで磯子区に在住。短大時代にはバトン部を立ち上げ、テレビに出演するほどの注目を集めた。卒業後、入社したのは大手経済シンクタンク。研究助手として働くが「周りは院卒の研究員ばかり。短大卒はおらずもう一度何かを勉強したいと感じた」。退職後もその思いは残り、ついに四年生大学へ編入することに。「ちょうど結婚した時で、今後子育てするときに役に立つ」と児童学科を選んだ。

 ○…大学在学中に妊娠、出産を経験。妊娠中、大学の教員から絵本の音読が胎児に聞こえる可能性について聞いたことをきっかけに、連日のように音読を始める。「生後、我が子を入浴させている時にその物語を語ったら、泣き止み、反応を示したんです」。鮮明に記憶している一場面だ。「音読は胎児にも聞こえている」。確信をもつ出来事となった。

 ○…港南図書館で行っている活動は0歳から2歳が対象。まだ言葉やストーリーが理解できないため絵本は厳選する。「本が読める子どもに成長するための『良い絵本』がある。しかし、そうした物にも乳幼児は興味を示さない。親には辛抱強く待ってほしい」。読み聞かせを続けることで、やがて興味が湧き「本に対するワクワク感」が芽生えていくのだという。今後も原体験の大切さを訴えていく。

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