日限山公園にトイレ新設
関係者が完成祝う

トイレ設置を喜ぶ近隣住民ら＝７月21日撮影
女性、男性、多目的の３カ所
宮島会長
栗原区長

　日限山公園の改修工事がこのほど完了し、７月21日から新設されたトイレの使用がスタートした。同日の午前中に日限山自治会館でトイレ設置記念式典が行われ、関係者らが完成を祝った。

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　少年野球の管理運営委員会が設置されている港南区内の近隣公園において、日限山公園だけがトイレがない状況が長く続いていた。今回の設置により、横断歩道を渡り近隣のケアプラザや同自治会館のトイレに行く必要はなくなる。

　新設されたトイレは女性用、男性用、多目的トイレの３種類。防犯面を考慮し、脇には街灯を設置し、トイレ出入り口付近を映すための防犯カメラも取り付けた。

　21日、新設されたトイレを地域住民らが見学した後に、自治会館で式典が開催された。冒頭、ひぎり連合自治会の宮島由美子会長は港南土木事務所や区役所関係者らに感謝を伝えた上で、「地域の先輩方からは30年という月日が経っていると聞いてきた。最新式のトイレを大切に清潔に使っていきたい」と語った。

　また、栗原敏也港南区長は同公園のトイレ設置が１９９４年頃から議論されてきたことに触れ、「私の代でなんとかトイレを設置したいという思いで必死でした。トイレが設置され、野球少年が我慢することなくのびのびとプレーできますし、地域の皆さまにも愛していただける公園になったと思う」とこれまでの活動を振り返った。

　ひぎり連合自治会では、２０２０年８月に「トイレ設置推進委員会」の第１回目の会議を開催している。その後も、港南土木事務所と連携しながら、トイレ設置に関する賛成・反対意見を集約し、21回にわたる会議を実施してきた。

　反対の主な理由としては「防犯上の心配がある」、「衛生面の心配などがある」が多かった。同意見に関しては定期的な清掃や防犯灯、防犯カメラを設置し、同事務所は対策を講じた。