港南区・栄区 教育社会
公開日:2026.09.10
栄区在住 長瀬さん 瑞宝双光章を受章 教育・福祉活動が評価
栄区在住の長瀬潔さん(88)がこのほど、高齢者叙勲の中で瑞宝双光章に選ばれた。中野幼稚園(元大橋)の設立や民生委員・児童委員として38年間活動した実績が評価されての受章。同園で行われた伝達式では松永朋美区長から賞状を受け取った。
高齢者叙勲とは、功労者に対して88歳に達した機会に勲章が授与されるもので毎月1日に受章者が発表される。今年度の受章者は8月1日時点で栄区内で長瀬さんのみ。
受章に際して「『自分が貰って良いものなのか』と区長に聞いたら、『長瀬様のこれまでの功績は大変素晴らしいものです』といってもらえて嬉しく、光栄だった」と素直な気持ちを明かした。松永区長からは昔から栄区の元大橋周辺に土地を持っていたという長瀬家。長年、その土地で暮らしている潔さんは「60年代から70年頃は近所で宅地造成が進み、人の数も増えていた」と地域の変化を振り返る。当時、潔さんは企業に勤めていたが、地域住民らから「地域に子どもが増えているのに幼稚園が無い。子どものための施設を作ることはできないか」と相談があったという。それを受けて潔さんは園の設立を決意。さまざまな手続き、人材確保に奔走して1976年に中野幼稚園を設立した。その後も園内で地域の夏祭りを開催したり、投票所が周辺になかったことから選挙の際には園を投票所として開放したりと地域に根差した施設として親しまれている。
現在、園長を務める潔さんの息子、薫さんは「祖父と父は地域活動に熱心で信頼も厚かったと聞いている。当時、広い土地を持っていた我が家の父なら『地域のために動いてくれる』と考えた住民が多かったのではないか」と分析する。
潔さんは同園開設後の2年後には民生・児童委員にも挑戦。障害者の当事者団体などと連携して「さかえ・ふれあい運動会」と題した障害のある人とない人の「相互理解」がテーマのイベントも開催。教育・福祉の面で社会に貢献してきた。
地域のために動き続ける理由は「人と街に愛着があり、人と喋るのが好きだから」。これまでの活動を「いろんな人と多くのことにチャレンジできて楽しかった」と笑顔で振り返った。
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