港南区・栄区 人物風土記
公開日:2025.09.04
やさしいつながりフェスタを初開催した委員長の
望月 直子さん
港南台在住 62歳
「生きる権利がある」
○…「住みやすい港南になってほしい」。ダウン症の長女と自閉症の長男、健常者の次男の三人を育てた母親としての切実な思いだ。バリアフリーコンサートには、赤ちゃんから高齢者、健常者と障害者ら100人以上が来場した。コンセプトや会場選びなど、昨年の10月頃から話し合いをして初開催した企画。「やって良かった」。会場は温かな雰囲気に包まれたまま幕を閉じた。
○…28歳で結婚。「パッと見た瞬間に、ほかの赤ちゃんと違うから」。生まれたばかりの長女はダウン症だった。「もう眠れなくて、色々考えた」。どう育てていくのか悩んでいた時、障害者支援の先駆的な存在だった人と出会い「子どもで受けた傷は、子どもが癒してくれる」と背中を押され、第二子を出産した。その長男は、自閉症だった。
○…「どんな子どもにも生きる権利がある」。長男が生まれた約2年後に健常者の次男が誕生。三人の子育てに奮闘した。周りと比べ「健常者だけなら楽だろうな」と感じたことも。発達に遅れや偏りがある子ども向けの応用行動分析プログラムを学び、日常生活でできることを増やしていった。長女はバレエに目覚め、長男は書道が得意に。「自分の子に障害のある、なし、は関係ない。みんな、かわいい」
○…立川市から越してきて、中学1年の夏休み明けから港南台第一中に通う。現在も港南台に住み、7丁目でギャラリー&カフェ ポノを営む。11年前に、障害者地域生活支援サービスのNPOを立ち上げ、移動支援や相談事業を開始。「障害のある人も地域の中で地域のためになる仕事をし、生活できるように設立した」。カフェには障害の有無に関わらず、住民が集まる。住みやすいまちへ、今日も奮闘する。
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