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公開日:2025.09.04
全中陸上女子800m
尾出さん(笹下中)が日本一
自己ベスト更新
笹下中学校3年の尾出七海さんが、8月17日から20日にかけて沖縄県総合運動公園陸上競技場で開催された「第52回全日本中学校陸上競技選手権大会」の女子800mで優勝を果たした。同大会での優勝は港南区・栄区内では唯一。
全国優勝を受けて「まさか自分が優勝するとは思っていなかった。タイムが縮むたびに自分でも驚いていた」とこれまでの道のりを振り返る尾出さん。2年生の時点で800mのベストタイムは2分20秒だったが、市大会、県大会と右肩上がりで調子を上げ、全国大会決勝では2分10秒42を記録。昨年度から自己ベストを10秒ほど縮めての優勝を果たした。
姉兄の影響で入部
尾出さんは中学で陸上部に所属していた現在高校1年の姉と3年の兄に影響されて、陸上部に入部。幼いころから体を動かすのが好きで、小学生の時からほぼ毎年リレーの選手に選出されていたこともあり、走ることに興味があったという。
入部当初はさまざまな種目を体験するが「長い距離を走った後、他の種目では味わえない達成感があったから」と、5月から専門種目を800mや1500mとし、練習に励んできた。
食事を改善
日々楽しく部活動に取り組んでいたが、2年生になってから慢性的な貧血に悩まされ、ベストコンディションで練習や試合に臨めない日が増えていた。それが影響してか、昨年の夏は思うように力を発揮できず県大会の800mは2分28秒で敗退。「先頭とは大きく引き離されて、全く走れなかった」と振り返る。
この結果を受けて、尾出さんは食事内容の改善を決意する。貧血に効くといわれるレバーやひじきなどを積極的に摂取。貧血になる頻度も低下した。「レバーは苦手だったが、上大岡の『ハマケイ』という焼き鳥屋のは美味しくてよく食べていた」と思わぬ好物との出会いもあった。
また、母の奈穂さんも、高タンパクで低脂肪なものを作るなど、家での食事に気を使ってくれたという。例えば大会前日の勝負飯として食べているのは、ゲン担ぎでよく選ばれるかつ丼ではなく、親子丼。衣があり、高カロリーな豚カツを避けるために食べている。
練習が生きたレース終盤
そして3年生になった尾出さんは県大会で、全国大会の出場条件である標準記録(2分16秒50)を突破。2分14秒75で自己ベストを更新した。
当日は全国から90人以上が参加した女子800m。尾出さんは予選を勝ち抜き、8人のみが出場できる決勝に駒を進めた。
レース序盤は大きく前に飛び出す選手もいたが、終盤で追い越すことを想定し、冷静に自分のペースで400mを通過。残り150mからスピードをあげて首位に立つと、後続からの猛追をかわし、優勝を果たした。優勝の要因を「練習の最後に行っていた250m走が生かせた。この練習で、疲れた体でも最後まで全力で走りきるイメージができていた」と話す。
また陸上部顧問の北見嶺教諭は「選手の努力と、支えてくださった皆様のお力が実を結んだ瞬間に立ち会うことができて幸せでした」と振り返る。今後について尾出さんは「これから駅伝シーズンも始まるので今度はチームとして県大会に進出したい」と意気込んだ。
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