港南区・栄区 社会
公開日:2026.09.24
上永谷駅のお膝元 丸山台 駅開業と造成で大変貌
市営地下鉄上永谷駅周辺とその南側に広がる住宅街で構成される「丸山台」。このエリアは土地の価格を示す公示地価で区内でも上位の価格帯に位置している。駅前にはバスターミナルやイトーヨーカドー上永谷店、日限山方面に延びる道には「丸山台いちょう坂商店街」があり、多くの人が集まる地域だ。
しかし上永谷駅が開業する1976年の数年前まで丸山台は茅葺屋根の家が並び、田畑が広がる場所だったという。同駅から約徒歩6分の場所にある貞昌院で住職を務め、長年に渡って街の変化を見てきた亀野哲也さんは「地下鉄ができる前は畜産や農業が行われていて、牛や豚を育てる家もあれば、ジャガイモを栽培している家もあった」と振り返る。
開発進んだ70年代
当時の周辺地域は1969年に港南台駅周辺の区画整理事業がスタート、73年には市住宅供給公社の野庭団地が入居開始するなど大規模な開発や団地の建設が進んでいる状況だった。そこから少し遅れて丸山台の造成は74年頃から始まった。当時は町名のもとにもなっている丸山という丘陵が貞昌院の裏から日限山方面まで続いていたが、住宅を建てるための整備が進められていった。「近所をブルドーザーが走り回っていたのが記憶に残っている」と亀野さんは印象的な光景を語った。
その後、76年に上永谷駅が開業。これまでバスで向かう必要があった上大岡駅までのアクセスが向上した。82年にはバスターミナルが開設、イトーヨーカドー上永谷店も開業し、現在の駅周辺の景色が徐々に形作られていった。丸山台自治会の会長を務める阿曽弘美さんは「38年ほど前に引っ越してきた時のいちょう坂商店街は今よりも小規模な商店が沢山あって、イトーヨーカドーと上手く使い分けて住民も買い物していた」と話す。当時は若いファミリー層が各地から引っ越してきて、子どもの数も多かったという。
港南区の人口は区内各地での開発の影響もあって、69年の約9万5千人から89年には約22万人にまで増加。区の中でも丸山台は近年、商店街と自治会が協力してさまざまなイベントを開催。地域活動が活発な街として注目を集めている。
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