山手警察署初の白バイ隊員に就任した 梅野 彰生さん 港南区在住 36歳
熱い心で街を見守る
○…山手警察署にこのほど、初の白バイ隊員として配属された。配備されたばかりの真新しい白バイで、早速管内をパトロールしている。「走りやすくて事故が少ない街ですね」と落ち着いた口調で話す。「同じ道でも、天気や状況によって表情が変わる。危ないかもしれないという意識を常に持って欲しい。白バイを目にすることで交通ルールを守る人が増えてくれれば」と清々しい制服に似合う笑顔で語る。街を見守る新たな存在として期待が集まる。
○…バイクが好きで、兄と叔父が警察官という環境もあり、自然と「白バイ」に憧れを抱いた。20歳のときに神奈川県警に入職。交番や機動隊勤務を経た7年目、ようやく試験を兼ねた講習を受けることになった。規則によりチャンスは一度だけ。「隊員を目指して警察官になったので、やる気だけは負けないように挑んだ」。その熱い想いが通じたのか、およそ30人の受講者のうち合格者わずか4人という狭き門を見事突破。2002年のサッカーW杯では選手が乗るバスを先導する大役も担った。
○…速度や駐車違反、一旦停止など様々な違反を取り締まることが主な任務だ。納得できない違反者から罵られることも少なくないが、「違反するとどう危険なのか、わかりやすい説明を心がけている」と話す。年に1、2度だが、取締りを受けた人から「きちんと説明してくれてありがとう」と感謝の手紙が届くことも。「一番やりがいを感じる瞬間ですね」と笑う。真摯に向き合うその姿勢と言葉は、多くの市民の胸に確実に響いている。
○…趣味はアクアリウムや釣り、マウンテンバイクと様々。夏には沖縄までダイビングにも赴く。当直や夜中の呼び出しなど気力、体力が必要とされる仕事だが、「(大半の隊員が引退する)40代半ばまでは白バイに乗り続けて、道路の安全に努めていきたい」。その熱い姿勢と行動力で、これからも走り続ける。
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