中区・西区版 掲載号:2013年11月28日号
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順忍寺4代目住職。教誨師として矯正教育の功績が認められ藍綬褒章を受章した 織田 正尊さん 西区浅間町在住 71歳

受刑者の更生願い32年

 ○…受刑者との対話を通じて徳性の育成や精神的救済、更生を支える教誨師(きょうかいし)。横浜刑務所に通い続けて32年、接してきた受刑者は数千人。その功績が認められ、藍綬褒章を受章した。受章については「ありがたいことだが、本来は受刑者のいない社会が理想。手放しで喜ぶべきことではない」と、穏やかに話す。

 ○…西区浅間町にある真宗大谷派の順忍寺4代目住職。大学では法律を学び、卒業後に住職を継いだ。宗教家として社会とどう関わり、貢献できるかを考え続けてきた。きっかけとなったのは60年代からの安保闘争。焼け落ちた東大安田講堂の壁に書かれていた「意識の空転に出口なし」という叫びの言葉を見て、一つの思想を絶対視することの限界性を強く感じた。「あの時代に青年期を生きた人間として、そこから提起された問題、そして自己を問う力をどれほど持つか。一生の課題を突き付けられた」。宗教家として実社会の縮図の刑務所で受刑者と向き合う道を選んだ。

 ○…受刑者が悔い改めて更生していく姿を見るのが何よりの喜びだが、罪を繰り返して再び顔を合わせることもある。しかし、教誨師を辞めようと思ったことは一度もない。「生きるとは選択すること。私も受刑者も皆同じく欲深い人間。選択するものさしが狂えば人生も狂う」と説く。自身が一生を通じて学んだ親鸞聖人の教え。「受刑者が何かを気づくきっかけになれば」。難しい宗教用語は使わず、受刑者に「自己を問う力」を語り続ける。

 ○…寺は10年ほど前に、5代目に引き継いだ。1914(大正3)年に同所に建立された順忍寺。先代が3歳の時に亡くなり、檀家の力添えもあって戦後の焼け野原から寺を復興させた。真宗雅楽会に18歳から所属し、笙(しょう)や龍笛といった管楽器の演奏を楽しむ。「求められる限りは教誨師を続けたい」。受刑者の更生に人生の真理を説き続ける道に終わりはない。

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