中区・西区版 掲載号:2018年1月11日号
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「生たまご生プリン」が県名菓展菓子コンクール最優秀賞に輝いた 六川 光さん 「エリゼ光」社長 48歳

信念貫いた究極のプリン

 ○…生の卵黄をスイーツに使うという大胆な発想で生まれた生プリン。甘いムースとコクのある濃厚な卵黄、苦みと甘みのキャラメルソースが口の中で混ざり合い、究極のプリンが完成する。考案した4年前は、山手町で営むフランス料理店をたたむことも考えていた。「いつか、たった一つ素晴らしい料理を考えることができれば必ず何とかなる」と発明した料理は、起死回生の一品となった。「まさに、幸せのタマゴになってくれました」

 ○…しかしそのアイデアも、初めから称賛されたわけではなかった。「こんなのは絶対に売れないよ」と言われたこともあったが「究極のプリンと信じて作ってきたから、酷評されてもずっと作り続けた。人の言葉や意見が気になる時代だけど、自分が信じたものは誰が何と言おうと続けていく勇気が必要だなと思いましたね」と振り返る。

 ○…長野県上田市の出身。西洋料理といえばフレンチしかなかった時代。テレビでフレンチシェフの特番を見て「これだ」と20歳で単身フランスへ。幸運にも三ツ星レストランに潜り込み、料理の基礎を1年間学んだ。帰国後、先輩に頼まれ、横浜のレストランへ。「ろくに修行もせずにシェフになったので、人の100倍は失敗してきたと思います」。20年前に関内で独立。雑居ビルの最上階という立地ながらも、時代に先駆けてホームページを作成。情報発信を積極的に行い、繁盛店となった。

 ○…「夜景が見えるところに」と外人墓地向かいに『エリゼ光』を開店して来月で19年目。地産地消という言葉がない時代から、地場食材にこだわってきた。「直取引のほうが安く済むというコスト意識からだったけど、その日取れるものを合わせるだけで、自然と美味しい料理ができる。食材から料理を教わったようなものですね」。今も毎朝、三浦のセリに参加してから県内を回り、次なる究極の食材を探し求める。

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