58人目の横浜マイスターに選定された美容師 中田 眞智子さん 中区上野町在住 70歳
一人一人に向き合う
○…後継者の育成・確保、貴重な技能の継承及び技能職の振興を図ることを目的として市が1996年から選定している「横浜マイスター」の58人目に選ばれた。美容師としても女性としても3人目の選定だ。「幼い頃から住んでいて愛着がある横浜でこのような称号をもらえたのが嬉しい。でも責任の重さもとても感じている」と引き締まった表情を見せた。
○…マイスターに選ばれたのは、横浜市美容組合連絡協議会の推薦がきっかけ。これまでも美容学校の教師の育成や生徒への特別セミナーなど後継者育成に積極的に取り組んできた。「一人一人目標や目的が違うから相手によって教え方を変えている。どの方法がその人に合うのか興味深くて、考えるのがおもしろい」と楽しそうに話した。
○…大阪で生まれ、3歳から上野町に住んでいる。祖母も母も美容師。着付けをする姿などをよく目にしていたため、子どもの時から着付けはお手のもの。よく抹茶を飲んでいた祖母の影響でお茶に興味を持ち、中学生の頃には自分で着物を着て茶道を習いに行っていた。大学生の時には情報を扱う仕事に関心があり、博報堂でアルバイトをしていたという。「自分自身のことを好奇心の塊だと思っている。子どもの時から『なんで』と聞くことが多くて両親をずいぶん困らせたみたい」と明るく笑った。
○…長男はすでに独立し、現在、母と夫と3人で暮らしている。2007年に母親から引き継ぎ、「キャスミン&マリム」を経営。サロンの運営と美容学校などでの後継者育成で休みはあまりないという。「お客様の婚礼などの大切な時に携わることができ、自分の着付けやスタイリングで喜んでもらえることでこの仕事のやりがいを感じる」と仕事への想いは人一倍だ。
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