サッカー明治安田生命J3リーグも全34節の後半戦に突入した。
中区本牧が拠点のYSCCは、折り返しの初戦となる第18節・ヴァンラーレ八戸戦で終了間際に追いつかれ、最下位の18位に転落。試合後にシュタルフ悠紀リヒャルト監督が審判を侮辱する言動をとったとして、2試合のベンチ入り停止処分(19節群馬戦、20節熊本戦)をリーグから下された。後半戦早々、今季最大の危機を迎えている。
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ほぼ全選手に出場機会
3年間チームを指揮した樋口靖洋監督や主力選手8人がチームを去り、クラブOBのシュタルフ監督がJリーグ最年少となる指揮官についた今シーズン。YSCCらしいアグレッシブなサッカーを展開し、8月4日の第19節終了時点で、途中加入した田場ディエゴ選手を除く全29選手が試合出場。昨シーズンまで出場機会がなかった選手たちが活躍を見せている。
攻撃の柱浅川選手が躍動
その筆頭がFWの浅川隼人選手。加入2年目の24歳は、デビュー戦となった鳥取との開幕戦でゴールを決めると、第19節時点で全試合に先発出場し、9得点。リーグ得点ランキング上位にも名を連ねる。
得点の多くは前半に記録し、DFラインからの飛び出しのセンスの良さと少ないタッチでのシュートでゴールを量産。ここ数試合はゴールから遠ざかっていたが「格好がつかない」とエースFWの自覚も備える。
課題は守備リーグ最多失点
浅川選手や2トップを組む進昂平選手らの活躍で、一時期はチーム得点数もリーグ1位だった。一方で選手の負傷もあってかDFやGKのメンバーを固定できず、布陣のほころびを突かれて失点するなど、他チームに差をつけられてのリーグ最多失点という不名誉な状況となっている。
「選手守るため」判定に監督怒る
こうした状況下で指揮官がたびたび口にするのがジャッジへの疑問。選手が負傷したにもかかわらずイエローカードが提示されなかった試合もあり「自分の選手を守らないとダメだという気持ちがある」との思いで意見を発信してきた。
こうした中で起きてしまったのが八戸戦での一件。提示された追加タイムを過ぎた中でゴールを決められ勝利を逃したことに対し、試合後ピッチに入り審判団に強く抗議。こうした言動がリーグからの処分となった。
次節、三ツ沢での9月1日のカマタマーレ讃岐戦からはシュタルフ監督も復帰。今季スローガン通り、ここから「やってやろうぜ」と反転攻勢を見せられるか。
![]() 審判団へ強く抗議するシュタルフ監督(左から2人目)=八戸戦
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