よこはま地域福祉フォーラムが1月30日、関内ホール=中区住吉町=で開催された。(社福)横浜市社会福祉協議会(大場茂美会長)と18区の社会福祉協議会が主催。当日は、地域活動を行う市民や関係者など約1500人が参加した。同フォーラムは今年で5回目となる。
今年のテーマは「〜『おたがいさま』の縁づくり〜育まれる縁」。基調講演では「ひとりぼっりにしないまちづくり〜地域で育む、子どもたちに寄り添う〜」をテーマに滋賀県を拠点に様々な子どもの居場所の運営支援、コーディネートに取り組んでいるNPO法人こどもソーシャルワークセンター理事長の幸重(ゆきしげ)忠孝氏が登壇した。
ひとりぼっちにしない
幸重氏は、虐待や貧困家庭の問題などに「ひとりぼっち」で苦しみを抱えこむ現在の子どもや若者について、取り巻く環境や実際の声を映像などで紹介。その上で「『ひとりぼっち』の子どもたちにとって学校が終わり寝るまでの夕刻の時間に地域の居場所があることが大切です」と話す。
幸重氏が運営する「トワイライトステイ」と呼ばれる商店街の一角に設けた地域の居場所は、学生たちがサポーターになり、週1回午後5時から9時まで夕食や入浴、学習、遊びなどを実施している。「生活する上で当たり前のことができない子どもたちが多い。それをみんなで楽しく行う経験が子ども一人一人の居場所を生むきっかけになります」と説明。さらに、地域の店と協力することで生まれるまちの人たちとの関係が子どもたちの支えになっていることを訴えた。
講演後は市内の取り組みを共有する分科会に。中区の第3地区社会福祉協議会は高齢化が進むなか、ボランティアグループ「困りごと引き受け隊」の立ち上げにより、地域の繋がりが生まれていることを発表した。
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