中区・西区・南区 人物風土記
公開日：2023.11.23
（公社）日本技術士会神奈川県支部の支部長を務める
松田 洋紀さん
横浜市在住 78歳
技術士として地域へ貢献
○…技術士制度の普及、啓発を図ることを目的とする（公社）日本技術士会。中区に拠点を置く神奈川県支部の支部長として舵をとる。運営のサポートや地域社会への貢献が評価され、21年６月に就任。今年の６月に２期目を迎えた。個人事業主として会社の技術顧問を務める傍ら、子ども対象の理科教室や一般向けの行事を開催し、地域とのつながりや、認知度向上に力を注ぐ。
○…道路や橋など公共のものをつくる、スケールの大きさを魅力に感じ、武蔵工業大学（現・東京都市大学）の土木工学科に進学した。卒業後は小田急建設（株）に就職。宮ヶ瀬ダム整備に関連したトンネル工事などに携わった。50年前から港南区に住む。定年後は実務経験者として母校で学生を指導した。修士課程に社会人枠ができたことを知り70歳で大学院に。ちょうど孫の中学入学と同時だったといい、「一緒に入学を迎えたんです」と照れ笑い。
○…愛媛県の宇和島市出身。手伝いをして感謝されたり、人の役に立つことが好きな子どもだったという。「ゆけば横浜ステーシヨン」という歌詞がある『鉄道唱歌』を作詞した大和田建樹や、山下公園の場所を寄贈した山下亀三郎が同郷であり、横浜は幼いころから身近に感じていた。就職し、横浜に配属された時は「嬉しかった」と当時を振り返った。
○…趣味は妻と一緒に家庭菜園の夏野菜を育てること。また、大学の歓迎会で「かっこいい」と思い、始めた空手歴は60年。現在は日本空手道教育研究会の師範としてカルチャーセンターで指導を行っている。ドラッカーの『現代の経営』を指針とし、「地域社会へ貢献、お手伝いをしていきたい」と話す。「日本は技術立国でなければ」と背筋を伸ばした。
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