市政報告 オストメイトとして 横浜市会議員 おぎわら隆宏
いよいよ本年、西区は区制80周年を迎えます。開港以来、多くの人々の英知によって発展してきた横浜の中心地として、これからの時代を見据えた区政が求められます。
何よりも人を大切にする西区・横浜市であって欲しいと思います。とくに福祉と医療のさらなる充実を通じて、お子様から高齢の方まで、障がいのある方、医療的ケアを必要とする子どもたち等への日常的な支援を高めることが必要です。
福祉も医療も、それぞれの従事者の待遇向上もまだ不十分です。人手不足の解消に向けてさらに安定的に賃金を上げること、十分な手当や休日の確保など、健康的で無理のない働き方への配慮はこれまで以上に必要です。
温もりある市政
本年4月1日から、改正障がい者差別解消法により、すべての民間事業者にも障がいのある方への「合理的配慮の提供」が義務付けられます。障がいのある方から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意志が伝えられたときに、事業者は負担が重すぎない範囲で対応することが義務となります。横浜駅周辺やみなとみらい21地区など、事業所や商業施設が集積している西区にとって、とても大切な転機となります。
誰も排除されることなく、すべての人が支障なく社会生活を営むことが出来るインクルーシブ(包摂的な)社会の着実な実現のために、市の丁寧な支援が欠かせません。そのためには横浜市が、市民の事情にもっと親身に寄り添う必要があると私は感じています。
市民が困っていることを親身に聞き、温もりある言葉と敬意ある振る舞いで市民と接することが、人を大切にするインクルーシブ社会の基礎になると思います。
人工肛門を造設
私事ではありますが、私は昨年秋にがん手術を受け、オストメイトになりました。
オストメイトとは、一時的あるいは永久的に人工肛門もしくは人工膀胱を身体に造設した方です。私は永久的な人工肛門を左下腹部に造設しました。障がい4級の身体障がい者となります。
人工肛門の部位をストーマと言いますが、このストーマから不随意に排泄物が出てきますので、袋状のパウチで受け止めています。
この新しい身体とともに、一人の障がい当事者として、誰もが尊重される福祉・医療一流のヨコハマの構築に向けて、病気や障がいある方々がもっと自由に、もっと自分の望む人生を生きることが出来るように、一人一人を大切にする横浜を次世代に残せるよう、本年も一歩ずつ丁寧に取り組んで参ります。
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