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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2024.01.11

23歳以下の若手料理人が競う「技能五輪全国大会」西洋料理部門で優勝した
花井 優里さん
西区在勤 21歳

「感謝」を忘れずまい進

 ○…小学生の頃から目標としていた大会。結果を残してきた先輩の姿を見て、2021年に横浜ロイヤルパークホテルに入社。料理の技術を磨いてきた。11月の全国大会では予選を勝ち抜いた32人の中から1位に輝いた。当日発表される課題にも落ち着いて対応できたといい、「時間を割いて指導してくれた先輩には感謝しかないです」と話す。

 ○…愛知県名古屋市で生まれ育った。シェフを目指したのは小学4年生の時。テレビドラマ『dinner』の調理シーンに憧れ、自ら料理をするように。「おいしい」という言葉が嬉しく、率先してごはん作りをするようになったという。その後、進学先の調理師の専門学校でフランス料理を指導する向山登校長と出会った。「オーラを感じ、この人についていきたいと思った」と話す。教授とは今も料理に関してだけでなく、人生についても相談する間柄だという。

 ○…体力も必要な調理の現場。休みの日には温泉や自然の多い場所に行きリフレッシュ。現在は恋人とその家族と一緒に暮らす。「肉じゃがなどの家庭料理をふるまうこともあるんです」とはにかむ。東南アジアの料理にも興味があるといい、タイやネパールなどに行ってみたいと話す。「新たなジャンルの味や調理法を吸収して、料理のスキルを高めていきたい」と料理への探求心はゆるぎない。

 ○…大会の結果を誰より喜んだのは、別の競技職種で出場経験がある父だったという。「就職する時も背中を押してくれた。応援が力になっている」と家族への感謝の思いを口にする。今年9月にはフランスのリヨンで開催される国際大会に日本代表として出場する。「楽しんで、いい結果を残したい」と意気込む。

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