８月４日に縁日を主催するドンドン商店会協同組合の理事長を務める 若山 光晴さん 南区庚台在住 59歳
皆で作る縁日、続けたい
○…祖父が初代会長を務めた商店会の舵取りを、今年４月から任された。最盛期は約60店舗が加盟していたが、現在は一桁の店舗数に。そんな商店会が一番にぎわうのが、40年近く続く８月４日の縁日だ。商店に加え地元町内会や学校、ケアプラザ、病院などが協力・出店し街を盛り上げる。「商店会だけではできないこと。皆で作るお祭りなので、何とかして続けていきたい」
○…今年で創業１００年を迎える精肉店を営む。幼い時は朝から晩まで働く父母を見て、「お肉屋さんにはなりたくない」と思っていた。高校卒業後はホテルマンに。６年間務め色々任されるようになってきた矢先、父から「手伝ってほしい」と頼まれた。「正直、『えーっ』と思ったよ」。結局は家業に入りゼロからのスタートを切った。「肉のことは全然分からなくて、できるのは配達くらい。でもホテルで学んだ接客が役に立った」と振り返る。
○…バイクや車などが好きで、バイクショップやパーツ店に行くことが「いい気分転換になる」と笑う。自宅は庚台の中腹。がけ地に建っている家だけに、眺望は抜群で、夏でも浜風が心地よい。「マンションで言うと12階くらい。上がるのは大変だけど下界を見下ろしながら、ベランダでぼーっとするのが一番いい時間ですね」
○…店内に飾られた戦前の写真からは、かつてのにぎわいが偲ばれる。後継者不足で店を畳む人が増え商店が減る中、どう活性化していけばいいかに頭を悩ませる。「違う形を考えていかないと」。７月下旬には、店舗のトレードマークである大きな時計の下に大きなモニターを設置する。「自分の店のＰＲだけでなく、商店街全体のにぎわいや活性化に使えれば」と話した。
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