(一社)吉田町名店街会の理事長に就任した 山下 大輔さん 中区吉田町在住 43歳
街をつなぐ結節点に
○…約80店もの飲食店をはじめ、個性的な店が軒を連ねる吉田町(よしだまち)名店街会。「吉田新田に由来する歴史がありながら『イセザキ・モールと野毛の間にある街』と説明しなければいけないことも多くて」と認知度アップを喫緊の課題と考える。「アートとバーとジャズのまち」と先人が掲げてきたブランドを胸に「この街の魅力を、できるだけ多くの人に知ってもらうのが僕の仕事です」
○…創業111年の鶏肉専門店「梅や」の4代目。長男として中学時代から店を手伝い、「サッカー部の試合があっても、店で人が足りないとそっちが優先。高2までそれが当たり前だと思っていた」と笑う。大学1年の時、経営の全てを担っていた父がくも膜下出血で急逝。一度は大学を辞める決意をしたが「今入っても経営も鶏のことも何もわからない」と大学を卒業し、鶏の生産から販売まで行う宮崎県の会社で1年修業した後、家業に入った。
○…社長に就任したのは2022年。ブリトー専門店や商業施設への出店など、社員の若返りを図りながら果敢に挑戦を続けている。「昔から仕事が一番」とワーカーホリックな一面を覗かせつつ、最近は地域の会合に奔走する姿も。吉田町の飲食店全体の人材不足を自分事と捉え解決策を模索する。プライベートでは今年結婚し、もうすぐ第一子が誕生予定。公私共に充実した毎日だ。
○…路上ビアガーデンや巨大壁画、ジビエフェスタなどの先駆的な取組は「先輩たちが若者に一任し、気軽にアイデアを出し合える環境があったからこそ」と感謝する。「周りも吉田町には色々と話しやすいみたい」と、小さい街だからこその親しみやすさと機動力を武器に「近隣の街と街をつなげる結節点になれたら」と語った。
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