6月6日付けで、南区医師会の会長に就任した 東都(あずま) 千春さん 南区清水ケ丘在住 67歳
地域医療通じて恩返し
○…地域医療の充実や区民の健康増進に向けて活動する(一社)南区医師会。6月6日付けで、会長に就任した。前会長のもと、副会長を10年間務め、これからは105の医療機関をまとめる。2023年には、休日急患診療所の建て替えも行った。「今まで築き上げてきた取り組みを継続しつつ、区民の方が健康で安心して生活できるよう活動していきたい」と意気込みを話す。
○…開業医の家に生まれ、幼いころから南区で育った。子どもの頃は、「髭剃りの扱いがかっこよくて」と理髪師や美容師を夢見ていたが、中学生のとき、多くの患者に信頼される父の姿をみて「手に職があって、人に頼られる仕事に就きたい」と思うようになった。猛勉強を重ね医師免許を取得したあと、市大病院や三浦市立病院で経験を積んだ。
○…勤務医として働く将来を描いていたが、父の思いに寄り添い、庚台の診療所を引き継いだ。現在は清水ケ丘に移転。地域のかかりつけ医として、内科や小児科などで患者を診て、往診にも出かけている。さらに、地元保育園の園医や出身校である太田小学校の校医、清水ケ丘地域ケアプラザの協力医なども担っており地域のために汗を流す。「自分が育った地域なので、恩返しだと思ってやっています」と笑顔で話す。
○…南区は、大規模災害が起きた際の火災の延焼や水没が懸念される地域。医師会では、災害時に対応できるよう、救急薬品などの備蓄整備や防災訓練に力を入れる。「災害が起きた時に、最初の医療救護拠点として役割を果たす必要がある。地域と連携しながら、いつ起こるかわからない災害に備えていきたい」と力強く語る。今後も地域住民に寄り添った組織運営を進めていく。
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