中区・西区・南区 人物風土記
公開日:2025.07.03
今年度から横浜市板金組合連合会の12代目会長を務める
石本 雅裕さん
西区藤棚町在住 60歳
板金の技と誇り、次代へ
○…日本で最も歴史ある建築板金の職能組合として発信に力を注ぐ。8月3日に横浜市技能文化会館で行われるイベントでは「仕事を知ってもらいたい」と子どもを対象に体験ブースを出展。業界として問題になっている悪質訪問業者への注意も呼びかける。屋根の葺き方の変化などで組合員数は年々減少している。それでも「こだわりの注文住宅や高性能住宅では板金屋しかできないことも。メンテナンスも『屋根のプロ』は必要だと思う」という言葉に、職人としての誇りを見せる。
○…港北区で生まれ育つ。板金という職に出会ったのは大学時代。教員を志し明治大学に在学中、当時バイク仲間だった妻から「忙しいからうちでバイトしない?」と誘われ、妻の実家の仕事を手伝うように。「ダイレクトにお客さんが喜んでくれる姿が嬉しくて」と卒業後はそのまま就職。現在は(有)間川板金工業所の4代目として代表取締役を務める。
○…休日の楽しみは妻とのドライブ。他にも自転車、バイク、カメラ、神社仏閣巡り、御朱印集めなど、多くの趣味を持つ。3人の子の父で、息子2人は現在家業に携わる。「苦労すると分かっているから心配7割、嬉しさ3割だった」と親心をのぞかせるも、後継者不足で廃業する仲間も見てきた。「仕事に使う機械や人脈をつないでいけるのはやはり嬉しい」と温かい眼差しを向ける。
○…昨年60歳を迎えた。「65くらいで本当は隠居したいんですけど」と苦笑い。それでも「僕が継いだのが40過ぎ。あと10年くらいは段取り役として支えていくのかな」。技能検定の講習会の講師も長年務める。「先生になりたかったし、若い子に教えるのは面白い」とにっこり。板金の技術と誇りは次代へと受け継がれる。
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