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公開日:2025.08.28
市政報告
「児童虐待」防ぎ、命を守るために
自民党市会議員(中区) 松本 研
昨年、全国の警察が摘発した児童虐待の件数は、過去最多の2649件(前年比11・1%増)となりました。罪状別でみると、傷害(1029件)、暴行(984件)、不同意わいせつ(228件)などで被害にあった児童のうち、52人の尊い命が奪われました。加害者の約7割が実父、内縁関係の男性など、約3割が実の母親で、一緒に生活している家庭の中で児童に対する虐待が行われています。
市内は1万3千件以上
横浜市における令和6年度の疑いを含む児童虐待に対する対応件数は、区役所が4056件、児童相談所が9365件で合計1万3421件(前年比614件減)となり、依然として高い水準にあります。
心理的虐待が5割
相談の種別では、言葉による脅しや無視をするなどの心理的虐待が52・4%、食事を与えない、子どもを残して外出するなどのネグレクトが23・7%、暴力や締め出しなどの身体的虐待が22・8%、性的虐待が1・0%となっています。
このような通報を受け、区役所と児童相談所が連携して対応を行った結果、本人や保護者などへの助言により約7割は終結しましたが、4174件は在宅での支援が必要と判断されました。そのうち一時保護となった件数は1934件で、家庭状況の改善が見られず、施設入所や里親委託となった件数は191件となりました。
令和6年度末の時点で前年度からの継続支援を含め、継続的な支援が必要となる要保護児童は5031人、施設等入所児童数は902人となり、児童虐待を取り巻く環境は厳しい状況です。
早期発見・通報に向け
児童虐待から大切な子ども達の命を守るためには、市民や学校・保育施設・医療機関などからの虐待に関する早期発見・通報をはじめ、区役所や児童相談所、警察が連携した虐待への早期対応が重要です。
「虐待されている子ども」、「虐待をしてしまっている保護者」は自ら助けを求めることはなかなかできません。
子ども、保護者の虐待のサインは
子どもの場合は、叩かれたり火を押し付けられた傷跡や栄養障害、いつもおびえた表情がある、衣服や身体が不潔、夜一人で徘徊しているなどの様子が見受けられます。
保護者の場合は、子どもに対して乱暴な扱いや無関心な態度がある、夫婦間の暴力があったり、子どもを置いたまま夜間に出かける、精神状態が不安定で人との関わりを拒絶する、子育ての悩みを一人で抱え込むなど、虐待が疑われるサインを出しています。
このような様子やサインを早期に発見し、通報・相談することが子どもたちの命を救う第一歩になります。異変を感じたらまずは、通話料無料で匿名で通告・相談できる児童相談所虐待対応ダイヤル 「189」 へ。
松本研
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横浜市中区宮川町2丁目44
TEL:045-261-2251
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