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伊勢原 社会

公開日:2026.03.13

地域に「家族」のような温かさを
白金山団地「チームそえぎ」の挑戦

  • チームそえぎの会議の様子

    チームそえぎの会議の様子

 伊勢原市高森にある「白金山団地」は、1981年に建設された総世帯数約140世帯の集合住宅。建設から40年以上が経過し、急速な高齢化と一人暮らし世帯の増加が進行している。かつての活気ある交流は薄れ、自治会活動の維持さえも困難な状況にある中、住民有志による新たな支援団体「チームそえぎ」が産声を上げた。

 リーダーの鎌田隆夫さんを中心に、民生委員の石塚京子さんら計5人で構成される同チームは、「家族の社会化」を掲げ、昨年10月から活動をスタート。家族のように気兼ねなく困りごとを相談できる関係性を地域に再び取り戻すことが活動の原点だ。

 団地の住民を対象に提供する支援は多岐にわたる。買い物代行や病院への付き添い、ゴミ出しといった生活支援に加え、電球交換、水道パッキンの交換、簡単な大工仕事や裁縫といった「ちょっとした困りごと」まで対応する。メンバーの特技を活かし、これらは無償で行われるという。

 鎌田さんは「自分たちで全て背負うのではなく、業者選びなどの手伝いや必要があればさらに専門的な支援につなげるなど、柔軟に対応し持続可能なものにしていきたい」と話す。

 月1回を目途に実施する活動報告やパンフレットの配布では、ポスト投函に加え、住民と顔を合わせて手渡すことも大切にしているという。短時間であっても対面で交わす「立ち話」こそが、さりげない見守りとして、住民の孤独を防ぐ防波堤となっている。

夏祭り復活へ奮闘

 さらに、チームは地域交流の新たな核として、自治会に呼び掛け、6年前に途絶えた夏祭りの復活を視野に入れている。

 夏祭りが廃止された背景には、役員や住民にとっての「義務」や「負担」という側面が大きかった。しかし、チームそえぎが目指すのは、かつての形式的な行事ではない。「住民同士がコミュニケーションを活性化させる場」という原点に立ち返り、祭りを再生させようと模索している。

 住民同士が互いに支え合い、顔の見える関係を再構築する「チームそえぎ」の試みは、昭和の団地が抱える現代的な課題に対し、住民自身が主体となって解決の糸口を探る新たな挑戦と言える。

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