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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2025.09.04

「弘明寺」を舞台に小説を自己出版した
橋葉まんほーるさん
南区弘明寺町在住 28歳

心に寄り添う文章を

 ○…「今回も地元の皆さんにとって馴染みある街の風景やお店が登場するので楽しんでいただけると嬉しい」と前作に続き、続編となる弘明寺を舞台とした小説『今日という日は、僕だけの一日』を自己出版した。「1作目で書ききれなかった街の魅力がたくさんあり、続編も出したいと思った。登場していただいた方たちに感謝したい」と話す。

 ○…昨年、弘明寺商店街の近くにあるシェアハウスに1年限定で移り住んだ。ここは、クリエイティブな活動を行う人らが集う場。街とのつながりも深かった。「商店街で声をかけられたり、行きつけのお店が近くにあったり、人の温かさを感じていつの間にかこの街が好きになりました」と今も弘明寺に住み続けている。

 ○…中学校でいじめを受けたり、同時期に親族が亡くなるなど、辛い時期を過ごした。苦しい日々が続いたが、5人組バンド「Aqua Timez」の歌詞に救われた。「辛い心情に寄り添い、一緒にしゃがみこんでくれた。このバンドに出会わなければ、再び立ち上がることはできなかった」と振り返る。同時に「私も人に寄り添えるメッセージを発信できる人になりたい」と強く思うようになった。

 ○…大学・大学院では、文章を書く技術を磨いた。舞台脚本を書くことも経験し、言葉で表現する面白さを知った。「小説は、より自然体で書ける。心に寄り添える表現ができるのではないか」と小説家の道が開いた。現在は弘明寺商店街のイベントに携わるなど、ますますこの街の魅力を知る毎日だ。「次回作の構想も頭にあります。素敵な場所ばかりなので、小説に登場する場所には、ぜひ足を運んでみてください」と笑顔で話した。

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