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公開日:2025.10.16
南区六ツ川沼宮内さん
全国俳句大会で特選
富士登山の思い出を詠む
南区六ツ川在住の沼宮内(ぬまくない)薫さん(74)が9月23日に表彰式が行われた「第60回子規顕彰全国俳句大会」で特選に選ばれた。全国から投句された8314句の中から、5人の選者が各5句を選んだ25句の中に入った。
沼宮内さんが同大会に投句するのは6回目。過去に2回、入選したことはあったが、今回が初めての特選となった。
選ばれた『何一つ過不足なくて登山の荷』は、20代の頃の思い出を詠んだ句だ。看護師時代に救護班として富士登山に挑んだ沼宮内さん。登山用と救護に備えた荷物を背負って山頂を目指した。「荷物は多くても少なくても大変」という当時の思いを句にした。
日々の生活大切に
俳句を始めたのは定年退職を意識した60歳の頃。人生100年時代といわれる中、趣味を探していた時に思い出したのが、小学3年生の授業で学んだ『雪の朝二の字二の字の下駄のあと』という俳句だった。たった17字で情景が浮かんでくる俳句の奥深さに惹かれ、テレビ番組などで勉強を始めた。
今の話題と自分の経験を思い巡らせて句を考える。「散歩するにしてもただ歩くだけでなく、生き物や植物をしげしげと見たり、生活を大事にしている」。小学生の時に知り、何十年経っても忘れなかった句のように「1回で覚える、名句を詠むのが目標」と話す。
今年は9月に発表された秦野たばこ祭俳句大会で1位に選ばれたり、読売新聞のコーナーで秀逸句として紹介されるなど数々の賞に入った。
現在は3つの句会で活動するほか、神奈川県俳句連盟では役員を務める。「俳句に興味を持って、続けていく人のお手伝いがしたい」と次世代へつなぐ活動にも尽力している。
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