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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2025.10.30

10年目を迎えた横浜総合高校の校内カフェ運営の事務局を務める
山中 梓さん
中区太田町在勤 32歳

視線の先に若者の成長

 ○…青少年の育成支援を行う(公財)よこはまユースの職員として、横浜総合高校の校内で開催される「ようこそカフェ」の運営を担当。学生の学びにつながるボランティアや民間事業者をカフェにつなげるコーディネートなどが役割だ。同カフェは、10月で10年目を迎えた。「社会に出て様々な活動を行う方たちと生徒をつなぐことで、これからも生徒たちの未来を広げたい」と笑顔で話す。

 ○…都筑区で生まれ育った。自宅周辺には、図書館や公園、緑があり「放課後、遊ぶところが多く楽しかった」と振り返る。中学3年のとき、父の転勤で愛知県へ。そのまま大学を卒業し自動車メーカーに就職した。コロナ禍に入り、リモートでの仕事が多くなる中で「人に関わる仕事がしたい」と思うようになった。そこで目にした、よこはまユースの求人案内に手を伸ばした。

 ○…「中3で横浜から離れて、高校生のときに寂しい思いをした。進路や悩みなど近くに相談できる人が欲しかった」と振り返る。その経験があり、今の若者を支える仕事に迷いはなかった。また、横浜に再び住めることが嬉しかったという。現在は夫と港北区に住む。休みの日は、東急東横線の線路沿いを夫婦で散歩するのが息抜きだ。

 ○…同カフェの運営を担当し4年が経った。約1000人の生徒が在籍している中で、カフェには約350人が参加する。多くの団体と打ち合わせを行う日々。その中でも常に視線の先にあるのは「生徒の成長につなげたい」という思いだ。「生徒の悩みや期待に応えられたときの生徒の笑顔や、喜びと感謝の声が何よりも嬉しい」とやりがいを語る。これからもカフェが生徒たちの「インフラ」になるよう、運営を進めていく。

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