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中区・西区・南区 教育

公開日:2025.12.18

木原記念こども科学賞 永田小4年植木さん
3年連続で最優秀賞に

  • アダンソンハエトリグモの研究記録を持つ植木さん

 「第33回木原記念こども科学賞」で、小学校高学年の部で永田小学校=南区永田北=4年の植木陽仁さんが最優秀賞に選ばれた。植木さんは小学1年生の時から応募しており、2年生から3年連続での最優秀賞受賞に。「今回から高学年の部に上がったので、賞をとれると思っていなかった。嬉しい以上にびっくりした」と喜びを表現した。中・西・南区からは、ほかに小学校低学年の部で横浜国立大学教育学部附属横浜小学校=中区立野=の島谷幸奈さんが「カイコの成長とふしぎ」で優秀賞を受賞した。

 同賞は、「動物や植物の不思議なことや生きものとのふれあい」についての観察、調査、実験、標本作品を評価するもの。今年は県内の小中学校に通う児童生徒から162作品の応募があり、22人が受賞した。

 植木さんが1年時から題材にしているのは、「アダンソンハエトリグモ」。家にいるのを見つけ、種類や生息している数を調べ始めた。2年生で「メスの産卵と子どもの成長」、3年生で「オスの求愛行動」について観察を続けてきた。植木さんは「研究者が少なく、謎も多いので調べたくなる」と話す。

 今回のテーマは「オスはメスの出したにおいに反応するのか?」。昨年、オスの求愛行動を観察している時、メスがおしりを震わせていることに気付き、「オスの求愛する気持ちを高めているのは、メスがおしりからにおいを出しているからかもしれない」と、研究を開始した。

 メスのにおいがある道とない道を作り、オスがどちらの道を選ぶかを繰り返し実験。「今回は目に見えない”におい”がテーマだったので、思ったように結果がでなくて大変だった」と植木さん。様々な試行錯誤を繰り返し、「オスの触肢の動きが重要なこと」「仕切りでメスとオスを区切って見えなくしても、オスは求愛行動をすること」が分かった。「あきらめずにやってよかったた」と感動を口にする。

 「来年は『目』について研究したい」という植木さん。将来は「生き物関係の仕事につけたら嬉しい」と話した。

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