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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2026.01.15

臨床美術士としてアート教室の講師を務める
櫻井 克樹さん
南区睦町在住 44歳

アートの楽しさ伝えたい

 ○…認知症予防に効果的な「臨床美術」を用い、本牧和田地域ケアプラザで高齢者向けのアート教室の講師を務めて約15年。教室では一人一人に向き合いながら、その人の良いところを引き出すような声がけを心がけている。「絵を描くことに苦手意識を持っている方が多いですが、実際やってみると皆さん素敵な作品を作れるんです。美術と聞いて敬遠するのは勿体ない。上手い下手ではなく、アートを気軽に楽しんでもらえたら」

 ○…港南区生まれ。子どもの頃から空き箱などを使って工作するのが好きだった。放課後は両親が営む絵画教室が遊び場。自宅には造形家である父のガラス工芸作品が飾られ「器や箸置きなどは実際に使うことも。日常にアートがあった」と振り返る。両親の姿に憧れ、自身も美術の道へ。モノ作りが好きだったことから美大では彫刻科を専攻した。

 ○…予備校時代、講師に言われ続けた「見て描け」という言葉。大学卒業後に五感を使う「臨床美術」と出会い、その漠然とした感覚がようやく腑に落ちたという。「りんごを見るだけでなく重さや香りを感じたり、味わったり。見えない部分まで感じとって描くってこういうことなんだ」。20代後半で日本臨床美術協会の「臨床美術士」の資格を取得した。

 ○…現在はアートディレクターを務める「あおばのギャラリー」(緑区)や、南区の自宅で家族と営む「アトリエMONO」で障害者に教えるほか、幼稚園などで出張教室を行う。「教えたこと以上の表現豊かな作品が出来上がる。こちらが元気をもらえます」と笑顔に。今後は地域や学校など「子どもや大人、障害者に関わらず、皆がアートを純粋に楽しめるような場所をもっと増やしていきたい」と語った。

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