南区版 掲載号:2011年1月6日号
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神奈川フィルハーモニー管弦楽団4代目常任指揮者 金 聖響さん 東京都在住 40歳

心の奥に届く響きを求めて

 ○…「神奈フィル」の舵取りを任されて2年目。充実したシーズンを送っている。来年2月までの定期演奏会では、マーラーの交響曲をラインナップの中心に据える。いずれも大曲だが「自分にとっては大きなチャレンジ。でもお客さんを楽しませるためには、まず我々自身が音楽を楽しまないと」とその挑戦を心から楽しんでいるようだ。溢れんばかりの情熱は、楽団の空気を変え、新たなサウンドを生みつつある。

 ○…在日韓国人3世として大阪に生まれ、14歳でアメリカに渡った。15歳の時、テレビで小澤征爾氏を見て指揮者を志し、25歳でデビュー。昨年ベルギーの楽団に主席指揮者として招かれるなど、世界中で活躍する。それでも「才能があるかなんて分らない。願えば叶う、とただ信じてやってきたんです」。同楽団が小学生を対象に行っている演奏会で、「夢が見つかったら絶対に諦めないで」と語りかけるのもそうした想いからだ。

 ○…「ピリオド奏法」と呼ばれる、ヴィブラートを抑えた演奏法の採用で知られる。それは、現代では当たり前となった大編成のオーケストラや情感たっぷりの演奏が「本当に作曲家の頭のなかに響いていた音楽なのか」という疑問から。唯一の手がかりである楽譜を徹底的に掘り下げ、自らのイメージを楽団員に伝える。するとお互いの想いが一致して、「音楽が勝手にしゃべりだす瞬間が来る」という。曲の持つメッセージが観客に最もよく届く、その瞬間を追い続ける。

 ○…長引く不況の影響で自治体からの補助金や寄付金が削減され、同楽団も苦しい運営が続く。今クラシック音楽を聴く意味はどこにあるのか。あえて尋ねた。「演奏を聴いて『理由もなく涙が流れた』と言ってくれる人がいます。私たちの音楽には、演奏者とお客さんとで共有できる経験と時間、壮大な物語があるんです」。表現に携わることを許された人だけが語れる、深みのある言葉だった。

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