3月、横浜商業高校を卒業したバイクレーサー 岡崎 静夏さん 堀ノ内町在住 18歳
全速力で強気に走り抜ける
○…卒業式から2週間あまり、「友達に会う機会がなくなってしまって」と徐々に実感がわいてきたという。高校入学当初はクラスの仲間から「絶対、バイクに乗れなさそうに見える」とよく言われた。レースと修学旅行の日程が重なった際もレースを優先。それでも学業もおろそかにせず、簿記2級を取得したことは、高校での一番の思い出だ。
○…小学5年の時、父が趣味で以前に乗っていたポケットバイクにまたがった。元々、器械体操で全国大会に出た実績もあり、すぐに乗りこなした。「右手を回すだけでスピードに乗れた」。ポケバイレースに参戦し、着実にステップアップ。2008年にはレディースロードレースランキングで1位に。翌年は3つのレース全てで優勝し、女子では敵なしの快進撃を続けた。「後ろをどれだけ離せるかだけを考えた」という。
○…活躍が認められ、部品メーカーなどがスポンサーに付き始めた。昨年は全日本選手権のGP―MONOクラスで最高10位に入る健闘も。最大時速は200キロを超え、男子選手に混じってのレースだが「男女の差があると思うなら、全日本には出ていない」と言い切る。「厄年だった」という昨年はレースや練習中の転倒でヘルメットを3つも壊した。それでも今まで骨折するような大けがはなく「運が良いのかな」と笑う。この2年間、レースのための費用は最大3つを掛け持ちした自らのバイト代で賄う努力家の面もある。
○…趣味はお菓子作りとキティちゃんグッズのコレクション。レースではピンクと黒のウェアがトレードマークだが「自分でデザインとしてみたい」と将来の夢を描く。今シーズンもMONOクラスに全戦参戦予定。「(昨年の最高順位の)10位以下はあってはならない」と目標は表彰台に上ること。「走り出せば1人だけれど、それまではチームの協力があってこそ」。周囲への感謝を忘れずに、全速力で走り抜けていく。
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